Press Release

【米国本社発表プレスリリース】100日ミッションの推進に向けた世界的な研究準備の強化でIQVIAとCEPI が協力

10 18, 2023

本ページは、IQVIA米国本社が2023年10月11日に発表したプレスリリースの日本語訳です。
本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英文が優先します。原文の英語版は以下URLをご参照ください。

IQVIA and CEPI Collaborate to Strengthen Global Research Preparedness to Advance the 100 Days Mission

  • CEPIは、将来の保健上の緊急事態に対応すべくワクチンやその他生物学的対策に関する臨床エビデンスの創出を迅速に開始するため、グローバルな臨床研究戦略と手順の実施においてIQVIAの専門知識とリソースを活用します。
  • また、アウトブレイクが確認された後は、できる限り迅速に質の高い臨床試験の開始とオペレーションを目的として、中低所得国における臨床研究のキャパシティ強化のための、多地域研究準備イニシアチブを支援します。
  • CEPIとIQVIAの今回のこの協力は、将来のアウトブレイクやパンデミックへのより迅速かつ公平な対応に向けてCEPIが主導し、G7とG20が支持する100日ミッションに貢献します。

ノースカロライナ州リサーチ・トライアングル・パーク & ノルウェー・オスロ--(BUSINESS WIRE)--高度な分析力、テクノロジー・ソリューションズ及び臨床研究サービスをライフサイエンス業界へ提供する世界的なリーディングカンパニー IQVIA™ (NYSE: IQV)と、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI:The Coalition for Epidemic Preparedness Innovations)は、100日ミッションを推進するための戦略的協力を本日発表しました。

CEPIとIQVIAは、国や地域の協力者と連携して、新興感染症に対するワクチンやその他生物学的対策について、救命のための臨床研究の迅速な実施に向けた世界の準備態勢強化を目指します。CEPIは、IQVIAの豊富な臨床研究の専門知識と革新的なソリューション、そしてグローバルな事業展開を活用し、中低所得国(LMICs:Low- and Middle-Income Countries)におけるパンデミック対策の臨床研究能力を強化し、将来ウイルス感染の脅威に直面した際のワクチン開発の加速化という目標を支援します。

アウトブレイクが発生しやすい地域で、標準化されたプロセス、プロトコルやデータ管理システムを活用する質の高い持続可能な臨床研究のケイパビリティがあれば、将来アウトブレイクが発生した際にその感染と新しいワクチンに関するデータの生成スピードを大幅に高められます。こういった臨床研究の準備態勢は、100日ミッションにおける重要な成功要因として認識されています。このミッションは、CEPIが主導し、G7とG20が後押しするものであり、新興感染症のアウトブレイクに対し、安全で有効、且つ世界的にアクセス可能なワクチン開発の期間を加速して100日以内に短縮することを目的としています。CEPIとIQVIAの新たな協力関係は、「平時」においてLMICs(中低所得国)の整備不十分な地域での研究準備態勢を強化し、アウトブレイク時に迅速かつ有効な対応が遂行できるように治験実施施設への支援に向けてツールとリソースを提供します。

CEPIの最高経営責任者(CEO)Richard Hatchett博士は以下のように述べています。「“100日ミッション”の根底にあるのは、アウトブレイクが確認されたら、それが世界のどこであろうと、効率的かつ可能な限り迅速に質の高い臨床試験を立ち上げ、オペレーションする必要性です。このアプローチでは準備が鍵となります。つまり、『平時』から持続可能な臨床研究能力を構築しておくことで、感染症の緊急事態に直面した場合でも、治験実施施設は迅速に対応し、稼働することができるようになります。IQVIAは世界規模の臨床研究経験、最先端のツールとテクノロジー、LMICsでの実績を有しており、地域主導の臨床研究の準備を強化し、将来のアウトブレイクやパンデミックに対するより迅速で公平な対応に貢献するという、私たちの大きな望みにとって理想的なパートナーです。」

IQVIAの欧州/中東/アフリカ/南亜のプレジデントAlistair Grenfellは以下のように述べています。「最近のパンデミックは、効果的なワクチンの迅速な開発、試験、製造が国際社会に及ぼす救命効果を顕在化させました。IQVIAとCEPIの協力は、革新的なヘルスケアを世界中に提供する100日ミッションを支援します。IQVIAはGlobal Public Healthに取り組んでおり、当社の広範な臨床ネットワーク、データ、テクノロジー、公衆衛生でのケイパビリティを通じて、世界中の患者の皆さんのために、ヘルスケアにおけるイノベーションを加速させることができる企業です。」

将来のウイルスの脅威に対して、より迅速かつ公平な対応を可能にするというミッションの一環として、CEPIは、LMICs全体の研究準備強化のため、国や地域のステークホルダーで構成し主導する地域コンソーシアムの設立を支援します。この地域コンソーシアムは、地域の臨床研究能力におけるギャップとニーズを特定し、感染症のアウトブレイクに対応すべく迅速にアクションを取れる持続可能な研究能力の構築を管理します。

IQVIAの世界的な網羅性と実行力を活用することで、アウトブレイクの対応中に高品質なデータ生成を加速させギャップを解消し、地域コンソーシアムとCEPIを支援するIQVIAは、グローバルサービスプロバイダーとして重要な役割を果たしていきます。IQVIAはこの戦略的な協力関係を通じ、特にリソースが少ない環境において、より効率的で標準化された試験を促進するための革新的なツールやテクノロジーを開発・提供します。そして、複数の治験実施施設や地域にわたって最高の品質基準が維持されるように、品質管理を監督し整合化を図ります。アウトブレイクの発生時には、世界中で必要とされる場合、いつでもどこであってもIQVIAは治験実施施設をサポートするサージキャパシティを提供します。

CEPIについて

CEPIは、将来の感染症流行に対するワクチン開発のために2017年に発足した官民、慈善団体、市民団体間の革新的なパートナーシップです。そのミッションは、伝染病やパンデミックの脅威に対するワクチンやその他の生物学的対策の開発を加速し、必要とするすべての人々がそれらを利用できるようにすることです。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)以前、CEPIの研究はエボラウイルス、ラッサウイルス、中東呼吸器症候群コロナウイルス、ニパウイルス、リフトバレー熱ウイルス、チクングニヤウイルスに対するワクチンの開発に重点を置いており、これらの病原体に対する20を超えるワクチン候補が開発中です。CEPIは、未知の病原体(疾病X)に対する迅速なワクチン開発のための新しいプラットフォーム技術にも投資してきました。

CEPIは、COVID-19への世界的な対応において中心的な役割を果たしており、速さ、規模、アクセスに重点を置き、COVID-19ワクチンへの公平かつ平等なアクセスへ世界的に取り組むCOVAXと共働して、SARS-CoV-2とその変異種に対する世界最大のワクチンポートフォリオの開発を支援しています。CEPIはまた、将来のCOVID-19の変異種や、流行やパンデミックの可能性がある他のコロナウイルス対策となる幅広いコロナウイルス予防ワクチンの研究開発における世界有数の資金提供者です。

CEPIは、将来のパンデミックや伝染病のリスクを劇的に軽減、あるいは回避するために、CEPI2.0と呼ばれる35億米ドルの壮大な5か年計画に着手しました。この計画の中心となるのは、新たな脅威に対して安全性有効性を有し、世界中でアクセス可能なワクチン開発に要する時間をわずか100日まで短縮するという目標であり、それはG7とG20によって支持されています。この「100日ミッション」を達成することで、将来のアウトブレイクが世界的なパンデミックへと拡大する前に封じ込める戦機が世界にもたらされます。詳細はendpandemics.cepi.netで計画をお読みください。#endpandemics に向けて世界がどのように協力できるかについて、詳しくはCEPIのChief Scientific  WriterであるKate Kelland著『DISEASE X – The 100 Days Mission to End Pandemics』をご覧ください。Bookshop.org で入手できます。著者の収益はすべて、世界保健機関財団の新型コロナウイルス感染症対策に寄付されます。

Contact Us