

IQVIA Institute for Human Data Scienceは、日本イーライリリー社と米国研究製薬工業協会(PhRMA)の共催により2021年6月9日に開催された『ヘルスケア・イノベーション・フォーラム2021(以下HIF2021)』の内容をベースとしたレポート「医療制度の持続可能性:糖尿病を事例に」を発行しました。本レポートでは、糖尿病管理のイノベーションと、それらが持つ価値の向上を評価することにより、持続可能性を高める日本の医療制度のあり方を提言するもので、持続可能な医療制度を構成する要素を次の4つにまとめ、それらを包括的に検討することで、最も効率の良い方法で最適な治療と健康アウトカムの実現を目指し、今後とるべき行動などをまとめています。
<持続可能な医療制度を構成する4要素>
少子高齢化の進展にともない、日本の医療制度は持続可能性が脅かされる様々な課題に直面しており、今後はより効率的で効果的な医療制度を確立するための措置を講じる必要が求められつつあります。 最新の糖尿病治療における進歩は、血糖管理の改善、患者の負担軽減、総合的な健康アウトカムの改善、治療や予算の効率化といった形で価値を高める可能性を秘めており、持続可能な医療の事例として糖尿病を検討することで、医療制度改革の重要性、イノベーションの役割やそれによって得られる潜在的なベネフィットを強調することができます。
本レポートは糖尿病を事例に政策上の解決策を示しましたが、この提案は患者はもとより医療の持続性や社会に同様に影響の大きい、他の慢性疾患でも活用することができます。
*本レポートは、イーライリリー・アンド・カンパニーの協賛のもとHIF2021 の議論についてIQVIA Institute が独自に作成したものです。日本語版レポートはこちら
*本レポートの目次
糖尿病の事例:持続可能性に向けて