グローバルの医薬品支出と使用傾向
2024年までの展望
Institute Report
Mar 05, 2020

Institute Reportは、米国のIQVIA Institute for Human Data Scienceが発表する刊行物です。本文や解説全ての正式言語は英語であり、その内容および解釈については英文が優先します。原文の英語版はこちら: Global Medicine Spending and Usage Trends - Outlook to 2024

About the Report

グローバルの医薬品使用は、グローバルヘルスの主要な影響要因の1つであり、タイムリーで詳細に解析するという実践的能力は、世界中のヘルスシステムに独自の視座をもたらします。 このレポートは、2009年から2019年までの医薬品使用と支出の傾向をレビューし、2024年までの予測を提示します。第9号となる今号も医薬品の種類毎、国別の比較の支出金額、 グローバルヘルスの改善に対する取組みの現状、および今後の展望に関する皆様のご理解への一助としていただくことを目的に発行しております。

Report Summary

グローバル全体の医薬品使用は、2014年以降3%の年平均成長率(CAGR)で増加しており、2009〜2014年の4%のペースからは減速しています。 2019年、患者は世界で推定1.8兆日、つまり1人あたり平均234日間の治療を受けました。医薬品使用の大部分は人口の多い医薬品新興国市場になりますが、1人あたりの使用率は依然として高所得国より著しく低くなっています。 糖尿病や循環器系疾患などのグローバルでの健康優先事項として特定された薬効では、医薬品使用が大幅に増加しています。世界の医薬品支出は年間2-5%増加し、2024年には1兆1,000億ドルを超えると予測されています。ほとんどの先進国市場と医薬品新興国市場では、過去5年間と比較して成長率はそれぞれ1-4%と5-8%の割合で低調になることが予測されます。
新しいブランド薬は、過去5年間の1,260億ドルから増加し、2024年までに1,650億ドルの支出成長へ寄与しますが、ブランド薬のLOE(Losses Of Exclusivity:独占権の失効)は、2014–2019年に見られた1,070億ドルの影響と比較して、2020-2024年のブランド薬の売上に1,390億ドルのネガティブインパクトをもたらすことが予測されています。米国では、製造業者の正味価格は今後5年間で1から‐2%の幅で成長し、従来の水準を大幅に下回ると予想されます。一方、他の先進国市場では、保険者と政府の継続的な活動により、結果として-2から-5%の正味価格の低下が予想されます。全体的に増加傾向を示すコスト管理に対する保険者のアプローチは、価格に関する不確実性と、増加するスペシャリティ医薬品、ニッチあるいは希少疾病医薬品の支出への影響という課題に直面します。

Key Findings

グローバルでの医薬品の使用は、2014年以降、年平均3%の成長率で増加しています

  • 2019年、患者は世界で推定1.8兆日(1人あたり平均234日)の治療を受けました。
  • 全体として、グローバルでの医薬品の使用は2014年以降、3%の年平均成長率(CAGR)で増加しており、2009-2014年の4%台から減速しています。
  • 医薬品使用の大部分は、人口の多い医薬品新興国市場ですが、1人あたりの使用率は依然として高所得国よりも著しく低くなっています。

グローバルで医療優先事項として特定された薬効では、医薬品の使用が大幅に増加しています

  • ほとんどの医薬品使用が該当する薬効には、糖尿病、呼吸器系、循環器系、および癌の治療が含まれ、これらは世界中の死因の71%を占めています。
  • 2018年、重点的な非感染性疾患(NCDs:Non-Communicable Diseases)は、世界のDDD (Daily Defined Dose: 1日投与量)数量の35%を占め、2008年以降、4.7%の年平均成長率で増加しています。
  • 過去10年間で、これら4つの重点疾患は2,000億DDDの増加がありました。

世界の医薬品支出は年間2-5%増加し、2024年には1.1兆ドル(正味価格ベース)を超えると予測されています

  • ほとんどの先進国市場と医薬品新興国市場では、過去5年間と比較して、今後5年間で成長率がそれぞれ1-4%と5-8%と減速します。
  • 過去10年間の医療アクセスの拡大がペースを落としし始めていることに伴い、医薬品新興国の支出と成長は鈍化しています。
  • スペシャリティ医薬品の支出増加にもかかわらず、先進国市場ではブランド薬の成長鈍化が予想されます。これは、大幅な独占権の失効(LOE)により、高額な新ブランド薬の支出が相殺され、価格と数量の成長が鈍化するためです。

新しいブランド薬は、過去5年間の1,260億ドルから、2024年までに1,650億ドルの支出成長に寄与します

  • ブランド薬の独占権の失効(LOE)は、2014-2019年に見られた1,070億ドルの影響と比較すると、2020-2024年のブランド薬の売上には1,390億ドルのネガティブインパクトをもたらすと予測されています。
  • 米国では、製造業者の正味価格は今後5年間で1から‐2%の幅で成長し、従来の水準を大幅に下回ると予想されます。一方、他の先進国市場では、保険者と行政の継続的な活動により結果として-2から-5%の正味価格の低下が予想されます。
  • スペシャリティ医薬品の支出は、2024年に世界の医薬品支出の40%を占めると予測されており、先進国市場では2024年に52%に達すると予想されています。
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